中九州横断道路の早期整備

【質問】

中九州横断道路は、九州の横軸として熊本大分両県を結ぶ重要な地域高規格道路として計画されているものです。


 平成24年の九州北部豪雨災害や平成28年の熊本地震の発生に伴い、熊本と大分を結ぶ国道57号が寸断されたことで、物流や観光等の経済活動に大きな影響を及ぼしました。また、九州各県の県庁所在地の中で高規格な道路で唯一直結していないのが熊本市と大分市であります。このため、近い将来に発生するといわれる南海トラフ巨大地震への備えとして、熊本大分両県にある広域防災拠点を結び、相互に支援が可能となる災害に強い「命の道」としてのリダンダンシーを確立するためには中九州横断道路の整備が急務であると考えます。


 また、本路線の計画ルート沿線には、熊本県における中核企業である東京エレクトロンやソニー及び本田技研等が集積立地し、製造品出荷額は約1兆5千億円で県全体の約6割を占めており、今後とも成長・発展していくと考えられる地域です。


 このため、本路線の早期開通を図ることで、物流の効率化や生産性の向上等のストック効果を増大させ、産業振興及び地方創生を力強く牽引できるものと確信するものです。


 さらには、本路線沿線には阿蘇や数多くの温泉地など日本を代表する観光資源があり、年間約2千3百万人の観光客が訪れており、観光の面からも県経済を牽引している地域であると言えます。


 しかしながら、本路線については、大分県内区間においては計画区間の約4割の区間が本年度までに供用開始されているものの、熊本県内区間については未だ開通区間が無く、大分県に比べ大きく立ち遅れている状況です。


 このようなことから、物流の効率化やインバウンド交流人口の増加を図るためには、現在、本県内において事業中である滝室坂道路の早期完成と大津熊本間の早期事業化が不可欠であると考えます。


 大津熊本間は、大津町の国道325号から合志市内を通り、熊本市の九州自動車道に至る延長約14kmの計画で合志市内では、県道住吉熊本線及び国道387号と交差する2箇所にインターチェンジの設置が予定されています。これまで、環境影響評価や都市計画決定の手続きが実施され、去る1月には、これらの手続きが完了したと伺っています。


 そこで、中九州横断道路の今後の整備に向けた知事の思いについて伺いたいと思います。

【答弁】
 本県の地理的優位性を発揮し、九州全体の発展につなげていくためには、幹線道路の早期整備が不可欠。中九州横断道路は「命の道」「経済の道」「地方創生の道」として、重要な道路。平成24年の熊本広域大水害により寸断された国道57号の滝室坂を中九州横断道路にも活用可能な形で整備すべきと考え国に要望した。

 

 その結果、中九州横断道路の一部となる「滝室坂道路」の事業化が決定された。現在、滝室坂道路のトンネル工事が本格化し、今年度からは、竹田阿蘇道路の整備に着手されている。大津・熊本間については、1月14日の都市計画決定により、事業化に必要な県の手続きが完了した。

 

 大津・熊本間の整備は、企業の生産性向上や交通の円滑化に大きな効果を発揮するものであり、中九州横断道路の全線整備つながる。「すべての道は、くまもとに通じる」という考えのもと、九州をつなぐ幹線道路ネットワークの整備を加速させて参ります。